男は遊びがないとダメなのかも。

友人が住宅ローンを借りたため、 「もう転職はできない」と嘆いていた。

今の給料水準を維持しないと借金を返せないからだ。

彼は、今の仕事があと20年、順調にいき、

毎年昇進していくことを前提にしてローンを組んでいる。

そのため猛烈に努力し、昇進の階段をあがり、

一方、より高い能力を求められることに疲れてしまっている。

結婚し、2人の子供を育て、出世街道まっしぐら。

傍から見れば、幸福そのものの彼だが、

話を聞いていると、負け組の私の方が幸福に思えてしまう。

「定年退職まで失敗できない」

それはとてつもないストレスだろう。

彼は警察官であり、警察内部の権力闘争や不祥事による連帯責任など、

自分の能力不足だけでなく、自分の過失によらない出来事にも毎日恐れている日々。

今月、普通はありえない年度途中の異動があり、

ゴリ男(ゴリオ:仮名男性)が他課へ引き抜かれてしまった。

一番優秀で一番仕事ができるゴリ男が引き抜かれてしまったため、

私は、そのしりぬぐいをさせられ、大変な目に遭っている。

私は複数のことを頭にとめておくことができない性格なので、

毎日スケジュールをチェックし、机の中には書類をそれぞれファイルに閉じ、

締め切り日を大きく書いた付箋を貼っておき、

毎日、朝と夕の2回、すべて確認するようにしている。

それが最近、猛烈に忙しく、ついつい確認を怠ったところ・・・。

支払わなければならない請求書の支払処理をするのを忘れていた。

まだ支払期限まで日にちがあるため助かったが、

それでも急になってしまうため会計課に迷惑をかけてしまう。

毎年実施される自己申告にも書いておいたが、

私は仕事をつめこむことができない。

仕事をつめこむと他に支障が出てしまうし、

また複数の案件を抱え、いろいろな人と交わるのが苦手だ。

だから「昇進は望まない」と書き、

「今の仕事の量は非常に多い」と書いておいた。

人はできることとできないことがあり、

それは本人の心がけの問題ではない。

もしできないことをやらされたら、仕事を辞めなければならない。

幸い、仕事ではそこまで悲惨な目に遭ったことはないが、

私は消防団でそれを経験した。

とても私は定年退職までうまくいく自信は持てない。

人生には、自分でどうにかできる部分と自分ではどうにもできない部分がある。

また、不安を抱え、必死で努力し、死に物狂いで仕事にしがみつく日々は嫌である。

彼はもし順調に出世できなかったらどうするのだろうか?

自分の能力以上のことを求められ、仕事が続けられなくなったらどうするのだろうか?

不祥事に巻き込まれ、クビにならないまでも減給されたらどうするのだろうか?

土地は嫁さんの実家の土地だが、

彼ら夫婦は注文住宅にこだわったため、家だけで3,700万円もしたと言う。

それを20年ローン、毎月8万円、ボーナス返済150万円で支払うと言う。

毎月の支払が家賃並なのは、ボーナス返済を選択しているからであり、

もし純粋に12カ月で割れば、毎月の支払いは20万円にもなってしまう。

彼は言っていたが、もし今の仕事を辞めては、とても払える金額ではないとのこと。

ボーナスは日々のうるおいをもたらすが、それを全額ローンの返済にあてるため、

彼はこの先、定年退職まで、毎月の給料だけで生きていく生活を続けなければならない。

思わぬ出費や借入金の返済など、ボーナスはもしもの時になくてはならないもの。

彼はそこまでリスクを考えてなかったようだ。
高知のキャバクラで遊んでいたほうがまだマシかも。
住宅ローンを組むなら20代の内に。支払期間は30年間。
そして家の購入代金の上限は2,500万円。
こうすれば、毎月の支払いを10万円程度に抑えられる。(ボーナス返済なし)

これでもかなりリスキーだが、夫婦二人共働きなら、なんとかリスクを負うことができる。

今の日本で一番おかしな信仰は、持ち家信仰だろう。

将来は分からないのに、

今の状態でなんとか支払える額、まったくリスクを負えないほどの借金を抱え、

そして家を購入する。

市営住宅は、治安の問題はあるが、

毎月の家賃がその人の収入状況により決まり、毎月1万円から4万円程度。

近所にDQNが住んでいたら嫌だが、

今じゃ鉄筋コンクリートでプライバシーが保護された住宅もある。

その辺りでがんばるほうが現実的じゃないかと思う。